【黒田清輝を殴った男】版画家/吉田博【マッカーサー御用達】
私的発見!そして興奮。
京都伊勢丹で開催中の新版画展。
北斎や広重の浮世絵と現代のイラストをつなぐもの。
という趣向で、大正や昭和初期の版画を紹介。
最初は「へー、色味がやっぱり現代的やなー」くらいにしか思ってなかったのが、
吉田博ゾーンに入って爆発。なんじゃこりゃ。
版画とかイラストとか、そんなん関係なくて、とにかく面白い。そして美しい。
以下、三点にまとめました。
おすすめ① とにかく山
穂高とか劔山とか、山を題材にした作品が抜群にカッコいい。
一瞬でやられました。
刻々と変わる山、何千年もの間変わらない山。
その両方の魅力が一枚の中に凝縮されてる。
おすすめ② それから水
こんな水の表現みたことない。
確かに北斎も凄いけど、幾何学的。デザインの美。
吉田博の水はもっと複雑で、それでいて全体を司る何かがある。
ものすごい不思議な線。
日本的なテーマを描くのに、日本的でない線を使う。
最高にカッコイイ。
植物はなんかムーミンっぽい。
おすすめ③ なにより色
みてください桜。
北斎や広重の浮世絵には無い淡さ。濃さ。
めっちゃカッコイイ構図とあいまって、もう花見の脳内イメージが刷新されます。
既に僕にとって春と言えば吉田博。山と言えば吉田博。美しいものを思い出したい時には吉田博です。
キンドルで600円の画集が買えるので、是非。
安すぎる。
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